漫画ジョージ朝倉作品ですが、読むと鮮烈な印象を残す心を突き刺すようなお話を描かれます。
作中のキャラクターの一生懸命さを、読むと自分も何かをはじめたい気持ちになります。
今回は、そんなジョージ朝倉さんのおすすめ漫画を紹介します！
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目次
ジョージ朝倉のプロフィール
1975年5月27日生まれの女性漫画家
1995年『別冊フレンド』にてPUNKY CAKE JUNK（パンキー・ケーキ・ジャンキー）」デビュー
ジョージ朝倉のおすすめ・代表作
恋文日和
恋文（ラブレター）をテーマにしたオムニバス形式のマンガです。
手紙という現代ではあまり使われることの少なくなった恋のアイテムを巡るお話ですが、どのお話も身近なものとして描かれていて手紙の良さを思い出させてくれます。
平凡ポンチ
自称映画監督の真島アキは商業映画の監督デビュー出来ると喜んでいましたが、直前になってライバルの新開に取って代わられます。
何もかもいやになった真島が歩道橋の上からカメラを捨てようとした時、真島のファンだという女子高生の鰐淵ミカに助けられました。
鰐淵ミカに惚れ込んだ真島はミカを自作映画のヒロインになってほしいと言って騙します。
真島は監督を降板させられていること、本当のヒロインはミカと違って巨乳アイドルであると知ったミカは、巨乳アイドルを殺めてしまいます。
真島はミカと共に逃げることを選び、自分とアキの逃走劇を映画にするため、もう一度カメラを回し始めます。
話の導入からして驚きの連続のストーリーです。
マンガなのにどこか映画のような画面構成で、話が二転三転していくうちに、太っていた真島が愛の力で痩せてしまったりと破天荒なストーリーですが、面白く読めてしまいます。
ハートを打ちのめせ！
中学三年生のクラスメイトをそれぞれ主人公にしたオムニバス漫画。
女子高生根岸はクラスメイトの荒井を振り向かせたいと荒井になんでもしてもいいと言います。
荒井がクラスメイトの瑠璃に心を寄せていることに気づきながら関係を続けるうちに、むなしさを感じる根岸は、もっと気持ちを伝えあうために殴り合おうと荒井に提案します。
クラスメイトから見た他の主人公も描かれており、おのおのが主人公の時に思い悩んでいることが周りからはわからないところがオムニバスにいい味をくわえているように思います。
溺れるナイフ
東京で雑誌のモデルをしていた美少女・望月夏芽は父親の故郷で旅館をすることになり田舎の浮雲町に引っ越してきます。
東京に住んでいたころにあった刺激ときらめきを感じることが出来ずに落ち込んでいた夏芽は、海で長谷川航に出会い、航に強烈な光を感じた夏芽はどんどんコウに惹かれていきます。
夏芽とコウがうまくいってよかったな～という展開の後に夏芽がひどいことにあうのですが、そこからの展開と前半の雰囲気は全く違います。
少女漫画にしてはちょっとしんどい展開があるので注意してくださいね。
テケテケ★ランデブー
派手な見た目のコテコテギャルのたよ子はその派手さに反してまだ恋も知らないまっさらな女でした。
農学部に所属するたよ子はゼミの実習で離島に行くことになっていました。
イイ感じの雰囲気になっていた獅子王とのお別れを言おうとしたたよ子ですが、なぜか船には獅子王も乗っており、一緒に離島へいくことになっていました。
たよ子の思い込みの激しいポエムや獅子王に対する暴走がおもしろいです。
また、初めて知った恋ゆえに獅子王をすべて許そうとするたよ子と、まじめに考えるたよ子の対立がおもしろいです。
ダンス ダンス ダンスール
中学二年生の村尾潤平は映画監督だった父親の死を境に、小さいころにバレエにあこがれたことを忘れようとしていました。
潤平は父のように男らしくあるために格闘技のジークンドーを習っていました。
転校してきた美少女の都に好意を寄せる潤平は、都の母親がバレエスタジオを経営していることを知ります。
昔見たように都の前で踊って見せた潤平は、都に一緒にバレエをしようと誘われます。
主人公の潤平もバレエ初心者なので、バレエのことを全く知らない人でも楽しめます。
バレエの世界で成功する人間と成功しない人間どちらも描かれています。
夫婦サファリ
バツイチ漫画家のジョーは、編集者の日歌（にちか）のマンガをパクッていたことがバレてしまいます。
日歌はパクったことをバラされたくなければ結婚してください、と言い、新婚旅行は日歌の強い希望でアフリカに行くことに決定したのでした。
初めの数ページで怒涛の展開です。
そのあとのハネムーンのサファリ旅行で夫婦ってなんだよ、と自問自答し続けるジョーが旅行から返ってきても日歌に振り回されていてほほえましいです。
少年少女ロマンス
王子様にあこがれたまま高校生になった蘭は転校してきた美少年の右京に王子様を重ね合わせて一目ぼれします。
しかし右京は昔蘭をいじめにいじめてきた悪ガキだとすぐに知った蘭は昔を思い出してしまいます。
あらすじだけ読むとシリアスな話なのかと思ってしまうかと思いますが、かなりギャグ寄りのお話です。
右京も王子様な外見ですが、かなりぶっとんだ内面をしていて、王子様に憧れて夢見がちな蘭とどたばたしていておもしろいですよ。
ピースオブケイク
恋人の正樹と付き合ってはいますが、高圧的な正樹の性格から流されるまま今まで付き合ってきたことに疑問を感じていた主人公の志乃は、バイト仲間に言い寄られまたも流されるようにして交際を始めてしまいます。
浮気をしたことで正樹との関係はこじれてしまいます。
何もかも正樹の言いなりでいることに嫌気がさした志乃はバイトを辞めてしまいます。
そのことを知った正樹から別れを切り出された志乃は、ショックを受けてしまいます。
正樹から解放された志乃は心機一転新しい場所で生活しようと決意したのですが、そこでまた同じようになしくずしてきな行動をとってしまうのでした。
今までなんとなく流されて生きてきたと感じている志乃のお話です。
自分にも思い当たるとことがあるという方には共感の嵐が巻き起こるとおもいます。
水蜜桃の夜
沙羅は、いつからか義理の兄である「ナツ」に恋をしていました。
ナツに接すると胸がチクチク痛んでどうにかなってしまいそうな沙羅は兄に会うたび嫌みを言ってしまうようになります。
よくある設定ですが、沙羅の心の描写が細かく、感情移入しやすくなっています。
兄のナツは好きなのに夏が嫌いというところから始まるのが抒情的でいいです。
短編集『水蜜桃の夜』に収録されています。
まとめ
登場人物たちの熱量を感じるお話が得意な漫画家さんです。
映画のようだと感じることが多く、青春のきらめきも、昏いとことも描いており、世界観がしっかりしたお話ばかりです。
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