2007年に「このマンガがすごい!(BL部門)」で1位を獲得して、人気の出始めたヤマシタトモコさん。
幅広いジャンルを手掛けているため、どの本を読もうか悩む方もいるのではないでしょうか?
ヤマシタトモコさんのおすすめのマンガをご紹介しますね。
目次
ヤマシタトモコのプロフィール
1981年5月9日生まれ。女性漫画家。
BL(ボーイズラブ)はもちろん、近年は一般向けのコミックも多数執筆されています。
ヤマシタトモコのおすすめ・代表作
くいもの処明楽 ※BL
くいもの処明楽という居酒屋の店長の明楽は、バイト店員の鳥原から突然告白されます。
明楽は30代ゆえの道を踏み外したくない気持ちと、鳥原からの本気の思いの中で頭がこんがらがり、平穏だった日々は鳥原によって乱されてしまいます。
明楽年上なりのプライドと、男に告白されて平穏な今を崩されてしまうという怯えなどが端的に示されて、なおかつ年下の鳥原のかっこよさもきちんと表現されています。
BLに抵抗がない方はぜひ読んでみてほしい作品です。
さんかく窓の外側は夜
霊が見えてしまう体質の三角(みすみ)は、除霊をしている寒川(さむかわ)と出会います。
寒川と魂を繋いでの除霊は見えるだけだった三角にとって驚きの連続ではあったが、初めて出会う霊を見れる人間である寒川に寒川の除霊の助手をすることになってしまいます。
人間を使って「呪い」を作っている女子高生や、その女子高生を守るヤクザ、全く見えないことが逆に強みの警官、占い師などが出てきますが、どの人物にも行動に理由があり、ただのホラーマンガで終わらないマンガです。
HER
オムニバス形式で、それぞれ違う女の子が主人公のお話になります。
女はみんなかわいげな獣。というのがキャッチコピー。
男から「怖い」と言われる女の子たちの心情を描いたお話で、それぞれ全く違う女の子なのに内に秘めたものはどこか似ています。
女の子が読めば自分に似ている、と感じる女の子に出会えるかもしれません。
ドントクライ、ガール
自由な親のおかげで、親の知人宅に居候することになってしまうたえ子が鳴らしたチャイムの音を聞いて現れたのは、裸族の男でした。
女子高生のたえ子に不適切なものを見せるつもりはない、という升田は巧妙に裸族でありながらたえ子からは大事な部分が見えないように行動します。
衝撃的な出会いをした二人、突っ込みが追い付かないたえ子のどたばたな日々が始まります。
升田の斜め上の気遣いにキレキレの突っ込みを見せるたえ子が元気でかわいいです。
升田もかっこいい変態といった感じでついつい気を許してしまうたえ子との関係がかわいらしいのにおもしろいです。
BUTTER!!!
元気な女の子夏がヒップホップにあこがれて入部したのは社交ダンス部。踊ってみると社交ダンスも楽しく感じてきた夏はいやいや入部したネクラ男子の端場とペアを組んで踊ることになります。
ずけずけと素直な夏のことを苦手だと感じる端場は夏に言われた言葉を気にしてしまいます。
作中で夏が「くるくる回ってバターになるまで踊りたい」と思うのがタイトルの由来でしょう。
ネクラな端場が入部した理由を乗り越えたり、先輩の個性だったりと社交ダンスに興味がなくても楽しめます。
YES IT’S ME ※BL
この世の何より自分が好き。
容姿端麗、成績優秀スポーツ万能さらに対人関係も良好な超絶ナルシストの俺は20年続く腐れ縁の江城通称キノコから「お前が俺を好きなんだろう」と言われて大混乱。
俺が一番好きなのは俺、と言い切る主人公なのにキノコの行動で振り回されているのがかわいいです。
ギャグ感が強いのでBLは読んだことない、という方も読めるのではないかと思います。
LOVE,HATE,LOVE
バレエ一筋で恋愛に目もくれなかった28歳処女の貴和子は52歳大学教授の縫原が煙草を吸っているところに出会います。
バレエダンサーになることを諦めそうになっていた貴和子に、教授らしいおだやかで真摯な言葉で励まされた貴和子は人生で初めて心に火が付いたのを感じ、踊りだしたい気持ちを思い出します。
貴和子は貴和子で自分がいまだ処女であることを気にして、縫原は自分が年甲斐もなく貴和子に熱を上げている事を恥たりと、二人の年齢は大人そのものですが、どこがピュワな部分が多く、恋愛に年齢は関係ないと感じる作品です。
ひばりの朝
同じ年の女の子より肉感的な身体の手島日破里は14歳であるが、たいていの男は彼女に性的な感情を抱き、女は日破里に敵愾心を抱いてしまいます。
本当の彼女はどこにあるのか、しかし彼女を語るのは彼女を貶めたい少女なのでした。
日破里の話なのに彼女自身のことはどこかぼんやりしており、それが余計に空恐ろしく、読みすすめるごとにぞっとしてしまいます。
HERの女の子とは違った闇のある女の子のお話なので元気のある時に読んだ方がいいですね。
MO’SOME STING ※BL
裏世界のことを知る浅黄は姪の十和子がヤクザに命を狙われていると知り、十和子を守ろうと動き始めます。
浅黄の友人の田貫は死にたがりの法律家ですが、十和子の死にたくないもっと生きたいという言葉に心を動かされ、保険屋のイタチもついうっかり十和子の味方をしてしまいます。
浅黄のことを好きだと言ってはばからない中華系マフィアの息子のキツネをも巻き込んで、十和子を生かすためにおじさんたちが奔走します。
キツネと浅黄の関係性のことを考えるとBLということになるのかもしれませんが、主人公はあくまで十和子ですのでそこまでBLらしさはあまりありません。
生きたいとがんばる十和子を応援してしまいます。
WHITE NOTE PAD
一年前に体と人格が入れ替わってしまった女子高生と38歳の自動車工のおじさんが、偶然再会するところからお話は始まります。
女子高生の身体になった木根は容姿を磨き読者モデルに、おじさんの身体になってしまった女子高生は自動車工の仕事をすることだ出来ないため無職になっています。
入れ替わりのお話はたくさんあると思いますが、一年後からはじまり、入れ替わった人間の落差が大きいお話はなかったのではないかと思います。
どこか他人事に女子高生を消費する木根と、自分の変わってしまった身体をみて虚無感を覚える小田薪の心情が悲しいのですが、最後にはきちんとふたりの結末が描かれています。
まとめ
BLも一般向けのマンガもヤマシタトモコさんの人間観察力が生かされ、脇役まできちんと描かれているものが多いです。
女の子を題材としたものも多いのですが、どろどろした様子が胸をえぐることも多く、心に刺さる話がたくさんあります。
気になったタイトルがあれば手に取ってみてくださいね。
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