とっても繊細で美麗な絵の入江亜季さん。
絵は好きだけどストーリーはどんなものがあるのか気になるという方におすすめのマンガをお伝えしますね。
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目次
入江亜季のプロフィール
香川県丸亀市出身の女性漫画家。
2004年に『コミックビーム』から「アルベリティーナ」でデビュー。
「入江あき」「入江アリ」名義で小説挿絵を手掛けたこともあります。
入江亜季のおすすめ作品
コダマの谷 王立大学騒乱劇
王立大学に通うニール・ライダーを中心とした群像劇になっています。
天井に穴があいて、ライダーの部屋に見知らぬ男アーサーが落ちてきます。
アーサーはこの国の王の息子ですが、王が老い先短いことを知って王立大学へ転入してきたのでした。男装の麗人であるところのウーナや、ライダーの行きつけの店のマージも出てきて賑やかです。
ライダーのひょうひょうとしたキャタクターに、周りが振り回されているようにみえて、ライダーは周りのこともきちんと見極める目を持っています。
それぞれのキャラクターに背景がある素敵な群像劇です。
After the Echo Valley
コダマの谷の後日談です。
マージが大きくなり、ライダーと旅しています。
それぞれの行方が描かれています。
数ページしかないというのに、情報量がかなり多く、コダマの谷を読んでその後がどうなったのかしら、という気持ちをすべて昇華してくれるお話です。
『コダマの谷 王立大学騒乱劇』に追録されています。
フクちゃん旅また旅
父ちゃんと旅をしているフクちゃんのお話です。
全12話あります。女の子と父ちゃんの帰りを待ったり、神社で二人の神の使いの子供と遊んだり、座敷童と甘酒を飲んだりと不思議な存在も自然に表れる短編です。
フクちゃんの年齢小さすぎず大きすぎずといった年齢で、ふとした時にやけに大人びる瞬間というのもきちんと描かれておりとってもかわいらしいお話です。
『コダマの谷 王立大学騒乱劇』に併録されています。
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乱と灰色の世界
魔法が使える小学生乱が主人公。乱の使える魔法は、大きな靴を履くとその靴にあった大人の姿になることが出来るというものです。
大人になった姿で出会った鳳太郎が乱のことを好きだといい、それを聞いた乱は慌てて顔を赤らめるのでした。乱は鳳太郎のことを特別に感じています。
人に寄生する蟲が現れ、乱の家族である漆間家を中心に蟲退治が行われます。
乱のことを学校でいじめている日比がほんとうは乱と仲良くしたいだけで、謝りに来たところで乱の魔法のことを知ってしまうのですが、そこからの日比くんがとても男前で度量のある男でとっても応援したくなります。
北北西に雲と往け
日本人の慧には物の気持ちが分かるという力があり、昔ジャックが乗っていたおんぼろ車のジムニーと話をしながらアイスランドで探偵の仕事をしています。
金髪美女のリリヤと知り合いますが、リリヤは不思議な女の子です。
慧は慧の弟の未知高を探しているのですがリリヤは未知高とあったことがないのに弟のことを嘘つきだ、というのでした。
後半になると未知高をめぐるミステリーが中心になってきます。
アイスランドの観光や食文化についても詳しく書かれているので、アイスランドにとても興味がわくお話になっています。
群青学舎
全38話の短編作品。
それぞれのお話が独立しており、舞台や登場人物もをの都度変わります。
学舎とありますが、学校内、学生のお話であるわけではありません。
デビュー作のアルベルティ―ナもこの短編に収録されています。
学生時代の話ばかりではなく、社会人、研究室といった多様な主人公が出てきます。
少し不思議なことが起こることが多く、静かな印象のお話とドタバタしたお話とあり本当に多様です。
まとめ
現実世界から離れすぎず、少し不思議な力があるといった主人公が多いですね。
もちろん美麗な絵も素晴らしいのですが、それと同じぐらいに細やかな感情表現があり、はっとさせてくれるお話たちです。
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